HARG®療法

HARG®療法とは

Hair re-generative theraphyの頭文字をとってHARGと命名された脱毛症の治療法です。頭皮に幹細胞から抽出した成長因子と成長に必要なビタミン、アミノ酸を配合したHARGカクテル製剤を注入することにより、発毛力を無くした毛母細胞に働きかけ、休止期段階の毛包を成長期へと誘導することにより、発毛を促します。再生医療の一種になり、国内では10年以上の実績があり、全国に約200の認定施設があります。

HARG®療法の特徴

臨床実績があり、導入施設から副作用などの報告もなく安全性が確立されています。脂肪幹細胞から抽出される生理活性タンパク質=サイトカイン(AAPE®)製剤を使用します。頭皮や毛乳頭を活性化させ、毛周期を正常な状態にすることで毛髪を再生します。

HARG®療法のしくみ

HARG®療法の適応

男女の薄毛治療

サイトカイン製剤AAPE®とは

ヒト脂肪幹細胞培養中の上清液を凍結乾燥した生理活性タンパク質製剤です。ウイルス感染など健康に問題がないことが確認された20歳前後のドナーの脂肪細胞を使用しています。情報伝達分子「サイトカイン」を豊富に含んでいます。そのサイトカインがパラクライン効果を促します。パラクライン効果により、①幹細胞を局所に遊走させる、②血管を新生する、③幹細胞の分化を促すなどの結果、細胞活性が高まることで、発毛が促されます。

AAPEの安全性

AAPEは、ウィルスフリーでありアレルギー反応が出ないタンパク質です。
医学論文(Dermatologic Surgery)や皮膚科専門の医学教科書(textbook of aging skin)にも効果が掲載されており、アメリカ・ヨーロッパ・アジア各国で多くの症例実績があります。日本でも新しい皮膚の若返り治療と毛髪再生治療として、安全性と効果が報告されており、認知度が高まりつつあります。

AAPE®メソスキン療法とは

AAPEを皮内に注入することで、毛根の失われた活性を、多能性サイトカインの働きにより活性の高い状態へと促します。メソ注入(注射)、水光注射、ダーマローラー、ダーマペンなどを用いて頭皮に浸透させます。月に1回のペースで3〜5回治療を繰り返した方が良い結果が得られるとされています。

当クリニックでは、ベテランの形成外科専門医が真皮層への注入を確実に行っていきます。頭皮は部位によって厚みが異なり、動脈や神経も走行しているため、顔面の解剖を熟知した専門医が施術を行う方が安全かつ確実です。

HARG®療法の効果、デメリット、施術後の注意事項についてのQ&A

Q:薄毛の方は、誰にでも効果がありますか?
A:薄毛は、様々な原因によって毛母細胞の働きが低下することで起こる症状です。年齢や生活習慣、ストレスなどによっても効果の出方は異なります。そのため、患者様によって効果が十分感じられないこともあります。しかし、HARG®療法は成長因子の作用により毛母細胞を活性化する治療法であるため、医学的には効果的な発毛治療となります。
比較的若い患者様の方が毛母細胞の活性が高いため、効果が出るのも早い傾向にあります。
Q:HARG®療法は何回で効果が現れますか?
A:個人差がありますが、3~4回目の治療で発毛を実感されることが多いです。
若い患者様の方が、発毛を早く実感できる傾向にあります。
Q:植毛を受けた後に抜けてしまった状態でも、HARG®療法は有効でしょうか?
A:植毛後に薄くなってしまった方でも、HARG®療法で発毛したケースは多数ございます。
Q:HARG®療法で発毛した毛は、どれくらいの期間維持されますか?
A:HARG®療法が発毛した毛は、毛母細胞が活性化された状態になっており、毛周期も正常に機能している状態です。毛を抜かなければ、休止期で髪が抜けたとしても、新しい毛が生えてきます。ただし、薄毛になった原因は人によってさまざまで、通常、年齢とともに自然と毛髪は薄くなります。また、日本人男性に多いAGA(男性型脱毛症)の場合、男性ホルモンが原因ですので、「プロペシア」を継続的に内服していないと再び毛が抜ける可能性が高くなります。
Q:頭皮の傷跡から毛が生えてきません。目立つため、なおす事はできますか?
A:瘢痕性脱毛の原因は、毛髪を作り出す毛母細胞が、外傷により失われたためです。
HARG®療法は成長因子により細胞を活性化させる治療法であるため、毛母細胞がなければ発毛効果は期待できません。通常の脱毛症よりは、発毛の可能性は低いのですが、毛母細胞が残っていれば発毛する可能性は残されています。一度、ご相談ください。
Q:HARG療法は、年齢に関係なく効果がありますか?
A:若年者から高齢者まで効果がみられております。毛母細胞の活性が高い若年者の方が効果の実感が高いと考えれます。完全な白髪を黒髪にすることは困難です。
Q:薄毛が気になりますが、どの程度の薄毛がHARG®療法の対象となりますか?
A:患者様の状態により、HARG®療法が必要と思われる症状の方のみに治療を行います。まだHARG療法の必要がない患者様では、「プロペシア」や「ミノキシジル」の内服による維持療法をお勧めし、薄毛が進行しそうな時期からHARG療法をお勧めする場合もございます。
Q:どんな薄毛であっても、HARG®療法で必ず発毛しますか?
A:完全に毛髪が失われ頭皮が固くなっている場合は、HARG®カクテルを注入しても効果が無いことが多いです。産毛が生えている状態であれば、発毛の可能性があると思われます。
Q:薄毛の原因を教えてください
A:薄毛とは、髪の毛の量が減って地肌が見えてしまう状態をいいます。本数は変わらないまま毛が細くなる場合と、抜け毛により本数が減ってしまう場合があります。薄毛の原因には、4つの説があると一般的に言われています。
1.毛乳頭の血液循環不良
2.男性ホルモン
3.脂漏
4.頭皮緊張
これらの原因が、互いに影響していると考えられます。
日本人男性に多いAGA(男性型脱毛症)の患者様は、男性ホルモン(テストステロン)の値が高い傾向にあると考えられています。男性ホルモンには、体毛を増やしたり濃くしたりする働きがある一方で、脱毛・薄毛を促すという性質を持っています。
Q:30代前半の薄毛でも、HARG®療法で効果はありますか?
A:HARG®療法は、比較的若い患者様の方が効果が出やすい傾向にあります。HARG®療法で改善する可能性は高いと思われますが、原因が単なるAGAではなく心因性やストレスなど他の可能性もあるため、一度診察をお受けください。状態により、HARG®療法が必要な患者様だけに治療を行います。
Q:施術時間はどのくらいですか?
A:約10~20分程度です。施術前後の処置を含め、1時間程度のお時間とお考えください。
Q:HARG®療法の、治療の間隔はどれくらいが良いですか?
A; 通常3〜4週間に1回の治療を行い、6回を1クールとして治療を行います。
発毛の程度に個人差がありますので、治療回数にも個人差がでてきます。一般的に、4回目の治療後頃(4〜6ヶ月経過後)より発毛を実感でき、6回の治療で終了となる患者様が多いです。ただし、前述の通り、薄毛の状態、原因には個人差がありますので、薄毛や頭皮の状態に応じて治療計画を立て、適切な治療回数をご提案させていただきます。
Q:ダウンタイムはありますか?
A:10~20分程度の治療で、出血はほとんど伴いません。冷却麻酔を行いますが、施術中にはわずかな痛みを感じることはございます。軽い内出血やカサブタが出ることもありますが、自然に治っていきます。
Q:HARG®療法の注射後に抜け毛が増えることはありますか?
A:HARG®治療により、休止期から成長期に移行する毛包の数が増えるため、治療開始後1~2ヶ月目は抜け毛が増えることがあります。患者様によっては脱毛が進行したと感じられる事があります。HARG®療法は成長因子により毛母細胞を活性化して発毛を促す再生医療です。抜け毛は一時的で、脱毛が進行したのではなく「活性化した太い毛に生え変わってきている」とお考えください。
Q:HARG®治療は安全ですか?危険性はないのですか?
A:HARG®療法で使われる製剤に含まれる成長因子は、脂肪幹細胞から精製された成長因子を含むタンパク質をろ過したものであり、非常に安全性の高いものです。徹底したウィルスの除去と滅菌処理が行われており、アレルギー反応や副作用の危険性は非常に低いと言われています。海外では数千例に使用されており、副作用の報告はありません。他に配合されるビタミン類、アミノ酸類も注射用製剤が用いられていますので安全です。また、安全性と効果を十分に保つため、日本国内では日本医療毛髪再生研究会の認定を受けたクリニックのみがHARG®療法を行なう事を許可されています。
Q:注射の痛みはどの程度ですか?
A:頭皮を十分に冷却(アイシング)して注射するため、わずかに感じる程度です。
麻酔クリームを使用する事も可能です。
Q:HARG®療法を受けた後もプロペシアの服用を続けるべきでしょうか?
A:AGAの治療薬であるプロペシアとHARG®療法は、それぞれの効果が異なります。ですので、HARG®療法で生やした毛髪の維持にプロペシアを継続することが一般的です。
ただし、プロペシアの副作用が気になる方では、プロペシアの服用を中止することもございます。
Q:HARG®療法の後、散髪はできますか?
A:散髪は施術から3日以上空けてください。パーマやカラーリングは治療開始の2週間以上前にお済ませください。HARG®療法の期間中には、パーマやカラーリングなど頭皮に刺激のあるものは受けないでください。最終の施術日から2週間経過すればパーマやカラーリングも構いません。
Q:シャワー・入浴はいつから可能ですか?
A:施術当日からシャワー・入浴は問題ありません。洗髪は施術から6時間以上空けてください。
また、施術当日のシャンプーは、擦らず軽めに行ってください。サウナ・温泉は、施術後3日は控えてください。
Q:施術当日の飲酒は構いませんか?
A:飲酒は当日のみお控えください。

HARG®療法の流れ

  • カウンセリング・診察 : 頭皮の毛髪の状態を診察します
  • 洗顔・表面麻酔 : 洗顔後、冷却または麻酔クリームで表面麻酔を行います。
  • AAPEを注入 : AAPEを極細の注射針あるいはダーマペンなどで注入し、AAPE成分を導入していきます。
    注射中の痛みはほとんどありません。
  • 施術終了 : 施術後は、わずかに赤みや腫れが出ることがあります。
    当日だけお化粧はできません。当日のサウナ・温泉はお控えください。

合併症、ダウンタイム

施術直後の赤み、軽度の腫れが見られますが、ダウンタイムはほとんどなく、翌日より洗髪が可能です。まれに、注入した針穴に、かさぶたを生じることがありますが、自然に取れますので無理にはがす必要はございません。

料金

1回 6回
HARG療法 120,000 720,000
成長細胞AGF注入 200,000

※料金は全て税込です。

ページ上部へ