監修:パールスキンクリニック天神 院長 山道光作 医師(KOSAKU YAMAMICHI, MD, PhD)
(日本形成外科学会認定形成外科専門医(指導医)/日本美容外科学会(JSAPS)認定美容外科専門医/医学博士)
目の下のクマは「たるみ(影)」「青」「茶」の3タイプに分かれ、原因も治療法も異なります。見分け方のセルフチェックと、ハムラ法・脱脂・脂肪注入・レーザーなどの治療法を、福岡・天神の形成外科専門医が解説します。
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「しっかり寝ているのに疲れて見える」「コンシーラーで隠しきれない」。目の下のクマは、こうしたお悩みにつながりやすい部分です。
ひと口にクマといっても、原因によって大きく3つのタイプに分かれます。タイプが違えば、適した治療法もまったく異なります。
この記事では、クマの種類と見分け方、それぞれの治療法を、形成外科専門医の視点からわかりやすく解説します。
■目の下のクマは大きく3種類
目の下のクマは、原因によって「たるみクマ(影クマ)」「青クマ」「茶クマ(色素沈着)」の3つに分けられます。
(ここに「目の下のクマの種類」の図を挿入)
・たるみクマ(影クマ)
原因:眼窩脂肪の突出、皮膚や支持組織のゆるみ、その下の凹み
見え方:ふくらみと凹みの段差による影
主な治療法:ハムラ法、裏ハムラ法、経結膜脱脂術 など
・青クマ
原因:皮膚の薄さ、血行の滞り
見え方:血管や筋肉の色が透けた青紫色
主な治療法:脂肪注入、注入治療 など
・茶クマ(色素沈着)
原因:紫外線、摩擦、アレルギーなどによるメラニンの沈着
見え方:皮膚そのものの茶色
主な治療法:レーザー治療、ピーリング、外用治療 など
たるみクマは「形」の問題、青クマと茶クマは「色」の問題です。原因が違うため、色を変える治療で影のクマは改善しにくく、その逆も同じです。
■たるみクマ(影クマ)
【原因】
目の下には、眼球を支えるクッションの役割をする脂肪(眼窩脂肪)があります。加齢などで脂肪を支える膜や筋肉がゆるむと、脂肪が前に押し出されてふくらみます。
ふくらみのすぐ下には、骨との境目に沿った凹み(ティアトラフ)ができやすくなります。このふくらみと凹みの段差に影ができ、暗く見えるのがたるみクマです。
【主な特徴】
・目の下にふくらみや凹みがある
・影ができて暗く見える
・疲れて見られやすい
・年齢とともに目立ちやすい(生まれつき脂肪が多く、20代から目立つ方もいます)
【主な治療法】
影の原因は「形」なので、ふくらみと凹みの段差そのものを整える治療が中心です。
・経結膜脱脂術
まぶたの裏側から、突出した眼窩脂肪を取り除きます。皮膚の表面に傷はできません。ふくらみが主体で、皮膚のたるみが少ない方に向いています。
・裏ハムラ法
まぶたの裏側からアプローチし、脂肪を取り除くのではなく、凹みの部分へ移動させて段差をならします。脱脂だけでは凹みが目立ちそうな方に検討します。
・ハムラ法(表ハムラ法)
まつ毛の下を切開し、脂肪の移動に加えて、余った皮膚も取り除きます。皮膚のたるみが目立つ方に向いています。
どの方法が合うかは、脂肪の量、凹みの深さ、皮膚のたるみの程度によって変わります。
■青クマ
【原因】
目の下の皮膚は、顔の中でも特に薄い部分です。皮膚が薄いと、その下にある血管や筋肉(眼輪筋)の色が透けて、青紫っぽく見えます。
寝不足や疲れ、冷えなどで血行が滞ると、血液の色が濃くなり、青クマはさらに目立ちやすくなります。
【主な特徴】
・目の下が青っぽく見える
・寝不足や疲労で悪化しやすい
・目の下の皮膚が薄い
・若い方にも多い
【主な治療法】
青クマは、皮膚の下に厚みを足して、透けて見える色を目立ちにくくする治療が中心です。
・脂肪注入
ご自身の太ももなどから採取した脂肪を、目の下に少量ずつ注入します。凹みを伴う場合は、段差の改善も同時に目指せます。
・注入治療
ヒアルロン酸などの製剤を注入する方法です。目の下は皮膚が薄いため、製剤の種類や注入する深さを慎重に選ぶ必要があります。
睡眠、目の疲れ、冷えへの対策など、生活習慣の見直しで目立ちにくくなる場合もあります。
■茶クマ(色素沈着)
【原因】
紫外線、目をこする摩擦、アレルギーによるかゆみや炎症などが続くと、皮膚にメラニン色素が沈着します。その結果、皮膚そのものが茶色っぽく見えるのが茶クマです。
花粉症やアトピー性皮膚炎で目をこすりやすい方、アイメイクを落とすときの摩擦が多い方に見られやすい傾向があります。
【主な特徴】
・目の下が茶色っぽく見える
・紫外線、摩擦、アレルギーなどによる色素沈着
・目の周りのくすみを伴うことが多い
・スキンケアだけでは改善しにくい
【主な治療法】
茶クマは、皮膚の中にあるメラニンにアプローチする治療が中心です。
・レーザー治療
メラニンに反応するレーザーで、色素沈着を少しずつ薄くしていきます。
・ピーリング
古い角質を取り除き、肌の生まれ変わりを促します。
・外用治療
メラニンの生成を抑える塗り薬などを使います。
茶クマの改善には、紫外線対策と、目元をこすらない習慣が欠かせません。シミの一種である肝斑が重なっている場合は、レーザーの種類や設定に注意が必要なため、事前の見極めが大切です。
■混合タイプとセルフチェック
実際には、複数のタイプが重なっている方が少なくありません。たとえば、ふくらみによる影に、皮膚の薄さによる青みが重なっているケースはよく見られます。
【鏡でできるセルフチェック】
明るい場所で鏡を持ち、次の方法で確かめてみてください。
- 鏡を持ったまま顔を上に向ける
・たるみクマ:影が薄くなる
・青クマ:変わりにくい
・茶クマ:変わらない - 目の下の皮膚を指で軽く横に引っ張る
・たるみクマ:段差が薄くなる
・青クマ:色が少し薄くなる
・茶クマ:色は変わらず、皮膚と一緒に動く
セルフチェックはあくまで目安です。混合タイプの場合、1つの治療だけでは期待した変化が得られないことがあります。
当院では、ふくらみの位置、凹みの深さ、皮膚の厚みや色を診察で確認し、原因に合わせた治療法をご提案します。
■パールスキンクリニック天神のクマ治療の考え方
【原因を見極めてから、必要な治療だけをご提案します】
クマの治療は、タイプの見極めがとても重要です。当院では、その方にとって本当に必要な治療かどうかを常に考え、必要以上の治療はおすすめしません。
【目元だけでなく、顔全体のバランスを考えます】
目の下の形は、頬の高さや目の大きさとのバランスで印象が変わります。顔全体の調和を意識して、自然な仕上がりを目指したデザインを行います。
【目元の構造を熟知した形成外科専門医が担当します】
院長は、日本形成外科学会認定形成外科専門医です。眼瞼下垂や眉下切開に関する臨床研究で医学博士号を取得し、眼瞼下垂手術をはじめとする目元の手術に数多く携わってきました。
目の下の脂肪や筋肉、靭帯の構造をふまえて、ハムラ法や脱脂といった手術から、注入治療、レーザー治療まで、幅広い選択肢の中からご提案できることが当院の特長です。
■よくある質問
Q. アイクリームやマッサージでクマは消えますか?
A. 茶クマは保湿や紫外線対策で目立ちにくくなることがあり、青クマも血行の改善で一時的に薄くなる場合があります。一方、たるみクマは脂肪のふくらみや凹みという「形」が原因のため、スキンケアでの改善は難しいと考えられます。なお、強いマッサージは摩擦による色素沈着の原因になるため注意が必要です。
Q. 経結膜脱脂術とハムラ法は、どう違いますか?
A. 経結膜脱脂術は、ふくらみの原因となる脂肪を取り除く方法です。ハムラ法は、脂肪を凹みへ移動させて段差をならす方法で、表ハムラ法では余った皮膚も取り除きます。凹みが目立つ方や皮膚のたるみがある方は、脱脂だけでは影が残ることがあるため、ハムラ法が検討されます。
Q. 20代でも、たるみクマの手術はできますか?
A. 可能です。たるみクマは加齢だけでなく、生まれつきの脂肪の量や骨格によって若い頃から目立つ方もいます。年齢よりも、ふくらみや凹みの状態で治療法を判断します。
Q. ダウンタイムはどのくらいですか?
A. 治療法によって異なります。手術の場合は、腫れや内出血が1〜2週間ほど続くことが一般的です。詳しい経過は、下の「費用・リスク・副作用」と、カウンセリングでご説明します。
Q. 自分のクマのタイプがわかりません。相談だけでも大丈夫ですか?
A. もちろん大丈夫です。診察でタイプを見極めたうえで、治療が必要かどうかも含めてご説明します。その場で治療を決める必要はありません。
■費用・リスク・副作用について
掲載している治療はすべて自由診療(保険適用外)です。費用は税込で表示しています。
・経結膜脱脂術
費用:264,000円〜330,000円(税込)
ダウンタイムの目安:腫れ・内出血 1〜2週間程度
主なリスク・副作用:腫れ、内出血、結膜浮腫、創離開、違和感、左右差、除去しすぎると凹みのリスク、感染など
・裏ハムラ法
費用:440,000円〜550,000円(税込)
ダウンタイムの目安:腫れ・内出血 1〜2週間程度
主なリスク・副作用:腫れ、内出血、血腫、創離開、傷跡、左右差、外反、感染など
・ハムラ法(表ハムラ法)
費用:440,000円〜550,000円(税込)
ダウンタイムの目安:腫れ・内出血 1〜2週間程度、抜糸は約1週間後
主なリスク・副作用:腫れ、内出血、傷あと、左右差、下まぶたの外反、ドライアイ、感染
・脂肪注入
費用:281,600円〜352,000円(税込)
ダウンタイムの目安:腫れ・内出血 1〜2週間程度
主なリスク・副作用:腫れ、内出血、しこり、凹凸、生着量の個人差、採取部の内出血・痛み
・注入治療(ヒアルロン酸など)
費用:55,000円〜77,000円
ダウンタイムの目安:腫れ・内出血 数日〜1週間程度
主なリスク・副作用:腫れ、内出血、青白く透けて見える(チンダル現象)、まれに血管の閉塞
・レーザー治療・ケミカルピーリング・外用治療
費用:
ケミカルピーリング 8,800円(税込)
シミ除去レーザー 11,000円(税込)
ハイドロキノン外用剤 3,850円(税込)
ダウンタイムの目安: 赤み・乾燥など 2~3日程度
主なリスク・副作用:
レーザー治療:赤み、乾燥、ひりつき、かさぶた、一時的な色素沈着など
ケミカルピーリング:赤み、乾燥、ひりつきなど
※自由診療(保険適用外)。経過・効果には個人差があります。治療内容、費用、リスクについては、カウンセリングで詳しくご説明します。
■ご予約・ご相談
「自分のクマがどのタイプかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。
🏥パールスキンクリニック天神 美容外科・美容皮膚科・形成外科
福岡市中央区天神3-5-13 山道歯科医院ビル3F
お電話:092-401-0082
診療時間:10:00〜19:00(休診日:水・日・祝)
WEB予約:https://www.pearl-skin.jp/contact
■監修者
パールスキンクリニック天神 院長 山道 光作
日本形成外科学会認定形成外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)認定美容外科専門医
米国形成外科学会(ASPS)国際会員
医学博士
眼瞼下垂・眉下切開に関する臨床研究で医学博士号を取得。鼻整形と3Dシミュレーションに関する研究論文が、国際美容外科誌 Aesthetic Surgery Journal Open Forum に掲載されている。



























