ナチュラルな鼻整形とは?自然に見える鼻形成のポイント

監修:パールスキンクリニック天神 院長 山道光作 医師(KOSAKU YAMAMICHI, MD, PhD)
(日本形成外科学会認定形成外科専門医(指導医)/日本美容外科学会(JSAPS)認定美容外科専門医/医学博士)

鼻整形というと、「鼻を高くする」「鼻先を細くする」といった変化をイメージされる方が多いと思います。

しかし、当院が鼻形成で大切にしているのは、単に各パーツを大きく変えることではなく、もともとの鼻の特徴を活かしながら、顔全体に自然になじむ形に整えることです。

今回ご紹介する症例は、鼻整形の術前と術後2か月の経過です。

鼻先は「細ければ細いほど良い」わけではありません

正面から見た鼻の印象を左右するポイントの一つが鼻尖、いわゆる鼻先です。

鼻尖形成では鼻先をすっきりさせることができますが、過度に細くしたり尖らせたりすると、かえって「整形した鼻」という印象が強くなることがあります。

この症例では、鼻先に必要な立体感をつくりながらも、もともとの組織に合った自然な丸みを残すことを意識しています。

術後は鼻先がすっきりとまとまり、正面から見た鼻全体のバランスも整っています。

鼻孔・小鼻とのバランスも重要です

自然な鼻をつくるためには、鼻先だけを見て手術を考えることはできません。

正面や下方から見たときの、

鼻尖の幅、鼻翼(小鼻)の広がり、鼻柱、鼻孔の形や見え方

などを総合的に評価する必要があります。

鼻先だけを極端に細くすると、小鼻とのバランスが崩れたり、鼻孔の形が不自然に見えたりすることもあります。

そのため当院では、一部分だけを大きく変えるのではなく、鼻筋から鼻先、小鼻までの連続性を考えてデザインすることを重視しています。

「変わったけれど、不自然ではない」を目指す

ナチュラルな鼻整形で重要なのは、変化を小さくすることではありません。

必要な部分にはしっかり変化を出しながら、顔全体を見たときに鼻だけが目立たないことが大切だと考えています。

そのためには、

  • 鼻を必要以上に高くしない
  • 鼻先を細く・尖らせすぎない
  • 正面だけでなく、斜め・側面からの形も確認する
  • 鼻尖と小鼻、鼻孔のバランスを考える
  • 皮膚の厚みや軟骨の形など、患者様ごとの解剖学的特徴に合わせる

といった点が重要になります。

同じ「鼻尖形成」という手術であっても、適切なデザインや術式は一人ひとり異なります。

3Dシミュレーションも活用して術後イメージを共有

当院では、鼻整形のカウンセリングに3Dシミュレーションも活用しています。

「もう少し鼻先を出したい」「高くしすぎたくない」「正面から見たときは自然にしたい」など、患者様がイメージしている理想の鼻を言葉だけで完全に共有することは簡単ではありません。

シミュレーション画像を一緒に確認することで、希望する変化の方向性や程度を視覚的に共有し、手術計画を検討していきます。

術後2か月はまだ完成ではありません

今回の写真は術後2か月です。

鼻形成では、術後早期の腫れが引いた後も、鼻先を中心にむくみや硬さが残ります。時間の経過とともに組織がなじみ、鼻先の輪郭も徐々に自然になっていきます。

そのため当院では、短期的な変化だけでなく、術後数か月から長期的に自然に見える鼻を意識して手術を行っています。

鼻整形は「どれだけ変えるか」だけではなく、どこを変え、どこを残すかも非常に重要です。

パールスキンクリニック天神では、患者様それぞれの顔立ちや鼻の解剖学的特徴、ご希望を確認したうえで、自然で洗練された鼻形成を目指しています。

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【施術内容】
耳介軟骨による鼻尖形成術
プロテーゼによる隆鼻術

【主なリスク・副作用】
疼痛、腫脹、内出血、感染、創離開、偏位、傷跡、違和感など

【費用の目安】
86万円〜132万円(税込)

※自由診療(保険適用外)
※医師が診察の上で適応を判断します。
※経過には個人差があります。
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【執刀医】
パールスキンクリニック天神
院長 山道 光作

【資格・専門性】
🏅日本美容外科学会(JSAPS)認定 美容外科専門医
🏅日本形成外科学会認定 形成外科専門医・指導医
🎖️米国形成外科学会(ASPS)国際会員
🎖️医学博士

【山道医師の鼻整形における学術業績】
🌏 鼻整形に関する研究成果が、オックスフォード大学出版の国際美容外科学誌「Aesthetic Surgery Journal Open Forum」に掲載されました。

🏆 本研究はスイスCrisalix社の公式Publicationsにも収載され、3Dシミュレーションの技術貢献に対してクリスタルトロフィーが授与されました。
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✨「自然に洗練する」鼻形成
✨ 国際的な美容外科医学誌に掲載された実績
✨ 緻密にデザインするフルオーダーメイド鼻形成
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🏥 パールスキンクリニック天神
📍福岡市中央区天神3-5-13 山道歯科ビル3階
⏰10:00–19:00(水・日・祝休診)
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傷跡まで考えたフェイスリフト|術後6か月の経過

監修:パールスキンクリニック天神 院長 山道光作 医師(KOSAKU YAMAMICHI, MD, PhD)
(日本形成外科学会認定形成外科専門医(指導医)/日本美容外科学会(JSAPS)認定美容外科専門医/医学博士)

今回は、顔のたるみに対して切開フェイスリフトを行い、術後6か月が経過した症例をご紹介します。

加齢とともに、頬の組織は徐々に下垂し、フェイスラインのもたつきや顎下のたるみが目立つようになります。HIFUや高周波などの美容医療で改善を目指す方法もありますが、たるみが進行している場合には、切開フェイスリフトが選択肢となります。

今回の症例では、術前にみられた頬からフェイスラインにかけての下垂やもたつきに対して切開フェイスリフトを行いました。

術後6か月では、フェイスラインから顎下にかけての輪郭がすっきりし、横顔でも自然な改善が確認できます。

切開フェイスリフトとは?

切開フェイスリフトは、耳の前後などを切開し、加齢によって下垂した顔面組織を外科的に引き上げる手術です。

フェイスリフトでは、単純に余った皮膚を切除して強く引っ張ればよいわけではありません。

顔面には皮膚だけでなく、皮下脂肪やSMAS(表在性筋膜系)など複数の組織層があります。そのため当院では、皮膚の余剰量、皮下組織の下垂、SMASの状態、フェイスラインや顎下の形態などを総合的に評価し、それぞれの患者様に適した手術を計画します。

皮膚だけに過度な緊張をかけるのではなく、深部組織を適切に処理したうえで皮膚を自然に整えることが、フェイスリフトでは重要です。

「引っ張った顔」にしないために

フェイスリフトを検討される患者様から、「不自然に引っ張られた顔にならないでしょうか」とご相談を受けることがあります。

私がフェイスリフトで重視しているのは、単に皮膚を強く引き上げることではなく、加齢によって変化した組織を解剖学的に適切な位置へ整え、顔全体のバランスを改善することです。

目指すのは、「フェイスリフトを受けたことが分かる顔」ではなく、その方自身の顔立ちを保ちながら、自然に若々しい印象へ近づけることです。

今回の術後6か月の横顔でも、フェイスラインは改善していますが、顔貌そのものを大きく変えるような不自然な引き上がりにはなっていません。

フェイスリフトの傷跡について

切開フェイスリフトでは、傷跡への配慮も非常に重要です。

耳の前から耳周囲に切開を行うため、切開線のデザインや縫合が適切でなければ、術後に傷跡が目立つことがあります。

当院では、できるだけ傷跡が自然な皺や耳周囲の境界になじむよう切開線をデザインし、皮膚に過度な緊張が集中しないよう配慮しながら、形成外科的に丁寧な縫合を行います。

傷跡は手術直後に完成するものではありません。術後しばらくは赤みや硬さがみられることがありますが、一般的には時間の経過とともに成熟していきます。

今回の症例も術後6か月であり、フェイスラインだけでなく、こうした術後経過を長期的に確認していくことが大切です。

切開フェイスリフトが適している方

フェイスリフトの適応は、年齢だけで決まるものではありません。

頬の下垂、フェイスラインのもたつき、顎下のたるみ、皮膚の余剰などを診察し、どの組織がどの程度加齢変化を起こしているのかを評価して治療方法を選択します。

軽度のたるみであれば、必ずしも手術が第一選択になるわけではありません。一方、たるみが進行している場合には、非切開治療を繰り返すよりも、切開フェイスリフトの方が治療目的に適していることがあります。

当院では、手術ありきではなく、現在の顔面の状態と患者様が希望される変化を確認したうえで、治療適応を判断しています。

術後6か月という時点

フェイスリフトは、術後すぐの状態だけで評価する手術ではありません。

術後早期には腫れ、内出血、組織の硬さなどがみられます。その後、時間の経過とともに腫れが落ち着き、組織がなじんで、より自然な輪郭へ変化していきます。

そのため当院では、短期的な変化だけではなく、術後6か月以降を含めた長期経過を確認することを大切にしています。

今回の症例では、術後6か月の時点で、フェイスラインから顎下にかけて自然な改善が維持されています。

福岡でフェイスリフトをご検討の方へ

フェイスリフトは、皮膚を切除するだけの手術ではありません。

顔面解剖を理解したうえで、どの層をどの程度剥離し、どの方向へ組織を移動させ、どの程度皮膚を切除するかを症例ごとに判断する必要があります。

また、仕上がりだけでなく、傷跡、ダウンタイム、顔面神経をはじめとする重要な解剖学的構造への配慮も必要です。

パールスキンクリニック天神では、患者様一人ひとりの顔面の加齢性変化を診察し、自然で調和のとれた変化を目指してフェイスリフトの手術計画を立てています。

フェイスラインのたるみや頬の下垂、顎下のもたつきなどが気になり、切開フェイスリフトをご検討されている方は、診察時にご相談ください。

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【施術内容】
フェイスリフト

【主なリスク・副作用】
腫れ、内出血、血腫、創離開、感染、傷跡、左右差、知覚異常、顔面神経麻痺、たるみの再発など

【料金】
132万円〜198万円(税込)

※自由診療(保険適用外)。適応は医師の診察により判断します。術後経過には個人差があります。

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【執刀医】
パールスキンクリニック天神
院長 山道 光作

【資格・専門性】
🏅日本美容外科学会(JSAPS)認定 美容外科専門医
🏅日本形成外科学会認定 形成外科専門医(指導医)
🏅日本創傷外科学会認定専門医
🏅皮膚腫瘍外科指導専門医
🎖️米国形成外科学会(ASPS)国際会員
🎖️医学博士

元福岡山王病院 形成外科医長
元福岡大学医学部 臨床准教授

【山道医師の学術業績】
🎓当院院長・山道光作は、眼瞼下垂・眉下切開に関する研研究で医学博士号を取得しています。

📘眼科・形成外科領域の専門書『外眼部アトラス』(総合医学社)において、「眼瞼下垂/偽眼瞼下垂(眼瞼皮膚弛緩症)」の項を執筆した実績があります。

🌏 鼻整形に関する研究成果が、オックスフォード大学出版の国際美容外科学誌「Aesthetic Surgery Journal Open Forum」に掲載されました。

🏆 本研究はスイスCrisalix社の公式Publicationsにも収載され、3Dシミュレーションの技術貢献に対してクリスタルトロフィーが授与されました。
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✨「自然に洗練する」フェイスリフト
✨ 傷跡に配慮したフェイスリフト
✨ 国際的な美容外科医学誌にも掲載された実績
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🏥 パールスキンクリニック天神
📍福岡市中央区天神3-5-13 山道歯科ビル3階
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美容形成外科医による傷跡修正|頬の目立つ傷跡をW形成術(W-plasty)で修正した症例

顔の傷跡は、傷そのものの大きさだけではなく、傷跡の方向、幅、へこみ、周囲との段差、光の当たり方などによって目立ち方が大きく変わります。

特に頬のような広く平坦な部位では、線状の傷跡が周囲の皮膚になじまず、見る方向や照明によって強調されることがあります。

今回は、頬の目立つ傷跡に対して、W形成術(W-plasty)を用いた傷跡修正を行った症例をご紹介します。

W形成術(W-plasty)とは?

W形成術は、目立つ傷跡を切除したうえで、創縁を小さな三角形が連続するW型にデザインし、互いにかみ合わせるように縫合する傷跡修正術です。

通常の傷跡切除では、もともとの傷跡を切除しても、新しい傷跡が再び一本の直線として残ります。

一方、W形成術では、一本の直線を細かなジグザグ状の線に分断します。

これにより、傷跡を視覚的に追いにくくするとともに、光が一直線に反射することを抑え、周囲の皮膚になじませることを目的とします。

頬の傷跡とW形成術

W形成術はすべての傷跡に適しているわけではありません。

傷跡の位置や方向、長さ、皮膚の緊張方向などを評価し、適応を判断する必要があります。

特に頬はW形成術の適応となることがある部位です。

顔には皮膚が自然に伸び縮みしやすい方向があり、傷跡修正ではこうした皮膚の緊張方向も考慮してデザインします。

単純に規則正しいW型を作ればよいわけではなく、傷跡の走行と周囲の皮膚の状態に合わせて、一つひとつの三角形の方向や大きさを設計することが重要です。

今回の症例

今回の症例では、頬に弧状の目立つ傷跡を認めました。

傷跡には陥凹と周囲との段差もあり、光の当たり方によって影が生じることで、さらに目立ちやすい状態となっていました。

そこで、既存の瘢痕を切除するとともに、直線的な傷跡として縫い直すのではなく、W形成術を用いて傷跡の走行を細かく分断するようにデザインしました。

傷跡修正では皮膚表面のデザインだけでなく、創部に過度な緊張がかからないよう、深部組織を適切に処理しながら丁寧に縫合することも重要です。

術後の変化

術後は、術前に認めていた頬の陥凹と目立つ弧状の傷跡が改善しています。

傷跡そのものが完全になくなるわけではありませんが、一本の目立つ瘢痕を周囲になじみやすい形態へ変えることで、全体として傷跡を目立ちにくくすることを目指します。

傷跡修正では、単に「傷を細くする」だけではなく、周囲の皮膚との連続性や立体的な形態まで考えて治療することが重要です。

美容形成外科医が行う傷跡修正

傷跡修正は、単に傷跡を切除して縫い直すだけの治療ではありません。

特に顔の傷跡では、傷跡の幅や深さだけでなく、皮膚の緊張方向、表情による動き、周囲組織との段差や陥凹、顔全体の中でどの程度目立っているかまで評価することが重要です。

美容形成外科では、形成外科の基本である創傷治癒や瘢痕形成、皮膚・皮下組織の解剖に基づいた治療に加えて、傷跡を周囲の顔貌にいかになじませ、整容的に目立ちにくくするかという視点も重視します。

そのため、傷跡の状態に応じて、単純な瘢痕切除・縫合だけでなく、W形成術(W-plasty)やZ形成術(Z-plasty)などの形成外科の技術を使い分けます。また、陥凹や癒着を伴う場合には、皮膚表面だけではなく深部組織の状態も考慮して治療計画を立てます。

今回の症例でも、一本の線として傷跡を縫い直すのではなく、頬という部位と傷跡の形態を考慮してW形成術を選択しました。

傷跡を完全になくすことはできません。しかし、形成外科的な手技と美容外科的な整容性の視点を組み合わせることで、より自然で周囲になじむ傷跡を目指すことができます。

当院では、傷跡そのものだけを見るのではなく、顔全体の中での見え方まで考えた傷跡修正を行っています。

傷跡修正は「傷を完全に消す手術」ではありません

傷跡修正を行っても、傷跡を完全に消すことはできません。

新しい手術創も最終的には傷跡として残ります。

そのため傷跡修正の目的は、現在の目立つ傷跡を、より目立ちにくい傷跡へ置き換えることにあります。

また、W形成術、単純切除縫合、Z形成術、レーザー治療など、適した治療方法は傷跡によって異なります。

顔の傷跡でお悩みの方へ

外傷後の傷跡や手術後の傷跡は、「一度できたから治せない」とは限りません。

傷跡の幅、深さ、陥凹、方向、部位などを診察し、適切な方法を選択することで、より目立ちにくい状態を目指せる場合があります。

パールスキンクリニック天神では、傷跡の状態を形成外科的に評価し、W形成術を含め、それぞれの傷跡に適した治療方法をご提案しています。

福岡で顔の傷跡、頬の傷跡、外傷後や手術後の傷跡修正をご検討されている方は、ご相談ください。

診察の上、ご提案させていただきます。

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【施術内容】
傷跡修正(W形成術)

【リスク・副作用】
痛み、腫れ、内出血、創離開、感染、赤み、傷跡は完全には消せないなど

【料金】
1cm 55,000円(税込)

※自由診療(保険適用外)。適応は医師の診察により判断します。術後経過には個人差があります。

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【執刀医】
パールスキンクリニック天神
院長 山道 光作

【資格・専門性】
🏅日本美容外科学会(JSAPS)認定 美容外科専門医
🏅日本形成外科学会認定 形成外科専門医(指導医)
🏅日本創傷外科学会認定専門医
🏅皮膚腫瘍外科指導専門医
🎖️米国形成外科学会(ASPS)国際会員
🎖️医学博士

元福岡山王病院 形成外科医長
元福岡大学医学部 臨床准教授

【山道医師の学術業績】
🎓当院院長・山道光作は、眼瞼下垂・眉下切開に関する研研究で医学博士号を取得。形成外科・美容外科・眼科領域にまたがる眼瞼手術を専門としてきました。

📘眼科・形成外科領域の専門書『外眼部アトラス』(総合医学社)において、「眼瞼下垂/偽眼瞼下垂(眼瞼皮膚弛緩症)」の項を執筆した実績があります。解剖学的知見に基づき、視機能の改善と審美的バランスの双方を考慮した二重形成・眼瞼下垂手術を行っています。

🌏 鼻整形に関する研究成果が、オックスフォード大学出版の国際美容外科学誌「Aesthetic Surgery Journal Open Forum」に掲載されました。

🏆 本研究はスイスCrisalix社の公式Publicationsにも収載され、3Dシミュレーションの技術貢献に対してクリスタルトロフィーが授与されました。
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✨「自然に洗練する」美容形成外科
✨ 緻密にデザインする傷跡修正
✨ 国際的な美容外科医学誌にも掲載された実績
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顔の脂肪注入は、加齢によるボリュームロスだけでなく、外傷や手術後に生じた頬の陥没・左右差の修正にも有効な治療法です。

監修:パールスキンクリニック天神 院長 山道光作 医師(KOSAKU YAMAMICHI, MD, PhD)
(日本形成外科学会認定形成外科専門医(指導医)/日本美容外科学会(JSAPS)認定美容外科専門医/医学博士)

今回は、頬の陥没変形に対して脂肪注入を行い、術後12か月まで経過を確認した症例をご紹介します。

頬の陥没変形に対する脂肪注入

頬の陥没は、単純に皮下脂肪が少ないだけとは限りません。

外傷や手術後では、骨格の変化に加えて、皮下脂肪や筋肉、瘢痕など複数の組織が関与し、顔の輪郭に左右差が生じることがあります。

このような症例では、陥没している部分を単純に膨らませるのではなく、顔全体の輪郭や反対側とのバランスを見ながら、必要な部位に脂肪を少量ずつ注入することが重要です。

脂肪注入のメリット

脂肪注入では、ご自身の腹部や大腿などから採取した脂肪を使用します。

ヒアルロン酸などの注入治療とは異なり、移植した脂肪の一部が生着すれば、長期的なボリューム改善が期待できます。

一方で、注入した脂肪がすべて生着するわけではありません。術後早期には腫れも加わるため、最終的な輪郭を判断するには一定期間の経過観察が必要です。

そのため当院では、「たくさん入れて膨らませる」のではなく、自然な輪郭を目指して適切な量を適切な層に注入することを重視しています。

術後12か月の経過

今回の症例では、頬の陥没部を中心に脂肪注入を行いました。

術後12か月では、頬のボリュームが保たれ、側面から見た陥没が改善しています。

特に脂肪注入では、術直後の変化だけではなく、腫れが落ち着き、脂肪の生着が安定した長期経過を確認することが重要です。

過度に膨らませることなく、顔の輪郭に自然になじむ仕上がりを目指しています。

加齢による頬のこけにも

脂肪注入は、外傷後の陥没だけを対象とした治療ではありません。

加齢に伴って生じる、

  • 頬のこけ
  • こめかみの陥凹
  • 中顔面のボリューム減少
  • 顔全体のやせた印象
  • 左右差

などに対しても適応を検討できます。

顔の若返りでは、皮膚のたるみだけでなく、加齢に伴う顔面のボリューム変化を評価することも重要です。

フェイスリフトなどによる「引き上げ」が適しているのか、脂肪注入による「ボリューム補正」が必要なのか、あるいは両者を組み合わせるべきなのかは、顔の状態によって異なります。

自然な仕上がりを目指した脂肪注入

顔の脂肪注入では、注入量が多ければよいというものではありません。

骨格、皮下組織の厚み、陥没の位置、左右差、加齢変化などを総合的に評価し、その方の顔立ちに合った自然な立体感をつくることが大切です。

当院では、さまざま角度から顔全体の輪郭、その方の印象などを評価し、必要に応じて脂肪注入、フェイスリフト、輪郭形成など複数の選択肢から治療方法をご提案できます。

頬のこけや顔の左右差、外傷・手術後の陥没などでお悩みの方はご相談ください。


施術名: 顔面脂肪注入(頬)
料金:頬 352,000円(税込)
主なリスク・副作用: 腫れ、内出血、疼痛、感染、左右差、しこり、石灰化、脂肪の吸収、過矯正・低矯正、脂肪の吸収など
経過: 術後12か月
治療回数: 3回
※治療効果や脂肪の生着の程度、必要回数には個人差があります。

【執刀医・解説医師】
パールスキンクリニック天神 院長 山道 光作 M.D., Ph.D

【山道医師の主な学術業績】 

🏆 スイスCrisalix社公式 Publications に本研究が収載され、3Dシミュレーション技術の臨床応用・発展への貢献が認められ『Crisalix 3D Expert Certificate(クリスタルトロフィー)』を授与されました。

📘 専門書『外眼部アトラス』(総合医学社)にて「眼瞼下垂/偽性眼瞼下垂(眼瞼皮膚弛緩症)」執筆

🎓 眼瞼下垂・眉下切開に関する臨床研究にて医学博士号を取得

⚠️ 【注意事項・リスク】 

※自由診療(保険適用外)。医師の診察により適応を判断します。 経過には個人差があります。

🏥 【クリニック情報・ご予約】

パールスキンクリニック天神 

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下顎角形成術(エラ削り)のポイント|パールスキンクリニック天神(福岡)山道医師が解説

監修:パールスキンクリニック天神 院長 山道光作 医師(KOSAKU YAMAMICHI, MD, PhD)
(日本形成外科学会認定形成外科専門医(指導医)/日本美容外科学会(JSAPS)認定美容外科専門医/医学博士)

「エラが張って顔が四角く見える」
「正面から見た下顔面の横幅を小さくしたい」
「横顔のエラの張りを改善したい」

このようなお悩みに対して行われる輪郭形成手術の一つが、エラ削り(下顎角形成術:mandibular angle reduction)です。

エラ削りという名称から、「出っ張っている骨を削る手術」というイメージを持たれる方も多いと思います。

しかし、実際の手術では、単純に骨の表面を削るだけでは十分ではありません。

下顎角の張り出しが骨格的に強い場合には、適切に設定した骨切りラインに沿って、突出した下顎角を切除することが重要です。

そして美容的な輪郭形成では、単に「たくさん骨を切ればよい」というものでもありません。

どこから骨切りを開始し、どのようなカーブで下顎角を切除し、下顎体部へどう滑らかにつなげるか。

この骨切りラインの設計が、自然なフェイスラインを形成するうえで非常に重要になります。


エラが張って見える原因は人によって異なります

「エラ張り」と一言でいっても、その原因は一つではありません。

代表的なものとして、

  • 下顎角そのものの外側・後方への突出
  • 下顎体部の横方向への張り出し
  • 咬筋の発達
  • オトガイの幅や位置
  • 皮下脂肪などの軟部組織
  • 顔全体の縦横比

などが関係します。

咬筋の発達だけが主な原因であればボツリヌストキシン治療が適している場合もありますが、下顎骨自体、つまり骨の張り出しが大きい場合には、筋肉への治療だけでは不十分であり、下顎角形成術などの骨格に対する治療の適応となります。

重要なのは、まず「エラが張って見える原因」を診断することです。

close up of beauty woman tooth on the gray background

エラ削りは「どこを、どのラインで、どれだけ切るか」が重要

下顎角の突出が強い場合、骨の表面を少し削るだけでは、側面から見たエラの張りが十分に改善しないことがあります。

このようなケースでは、術前に骨切りラインを設定し、張り出した下顎角を適切な位置で切除する必要があります。

当院では、術前の診察やCT画像などをもとに、

「どこから骨切りを開始するか」
「どのようなカーブで下顎角を切除するか」
「下顎体部へどのようにつなげるか」

を検討します。

特に重要なのが、下顎角から下顎体部へ続くラインの連続性です。

下顎角だけを局所的に切除すると、切除した部分と残した下顎体部との間に段差が生じ、不自然な輪郭になる可能性があります。

そのため、下顎角の突出を適切に切除すると同時に、必要に応じて周囲の骨を整え、下顎下縁が滑らかにつながるように仕上げていくことが重要です。


「たくさん削る」だけが良い手術ではありません

エラ削りについて、「できるだけ小顔にしたいので、たくさん骨を削ってほしい」と希望されることがあります。

しかし、美容外科における輪郭形成では、骨の切除量が多ければ多いほど良いわけではありません。

過度に下顎角を切り上げてしまうと、本来存在する下顎角の形態が失われ、不自然な輪郭となる可能性があります。

また、骨格だけではなく、その上を覆っている咬筋、皮下組織、皮膚などの軟部組織とのバランスも考える必要があります。

私たちが重視しているのは、

「お一人おひとりのお顔の骨格に合うように、必要な骨を適切なラインで削ること」

です。

突出した部分は十分に切除する。一方で、必要のない部分までは過剰に切除しない。

このバランスが重要です。

症例紹介

術後1ヶ月:下顎角(エラ)の張りが解消されました。

【施術内容】下顎角形成術 110万円(税込)
【主なリスク・副作用】痛み、腫れ、赤み、内出血(1〜2週間)、術後出血、血腫、創感染、創離開、糸の感染、蜂窩織炎、骨髄炎、輪郭不整(骨の段差を触れる)、左右差、皮膚のたるみ、浮腫み、形態の変化、違和感、一時的な開口障害、下唇・顎周囲の感覚麻痺*、口唇の擦過傷・熱傷など
*オトガイ神経麻痺による下唇・顎周囲の感覚麻痺が、程度の差はありますが、一時的または永続的に発生する可能性があります。感覚麻痺は、通常、術後3〜6ヶ月程度で徐々に回復しますが、症状によっては内服薬を処方します。
※自由診療(保険適用外)。医師の診察により適応を判断します。 経過には個人差があります。


正面と側面では、エラ張りの見え方が違います

エラ削りを検討するときに、もう一つ重要なのが正面と側面を分けて評価することです。

側面から見た下顎角の突出を改善することと、正面から見た下顔面の横幅を狭くすることは、必ずしも同じではありません。

例えば、下顎角が後下方へ強く突出している方では、適切な下顎角切除によって側面の輪郭が大きく変化する可能性があります。

一方、正面から見た横幅には、下顎角だけではなく、

下顎体部の幅、外側皮質骨の厚み、咬筋の厚み

なども影響します。

状態によって、外板切除やVライン形成など、必要な術式が変わります。


エラ削りだけでなく、下顎体部・オトガイ・頬骨まで考える

顔の輪郭は、下顎角だけで構成されているわけではありません。

下顎角 → 下顎体部 → オトガイ

という一連のラインによって、下顔面の輪郭は形成されています。

例えば、下顎角だけを小さくしても、オトガイの横幅が広かったり、オトガイが後退していたりすると、希望するフェイスラインにならない場合があります。

反対に、オトガイが小さい方に対して下顎角を過度に切除すると、顔全体としてのバランスが崩れる可能性があります。

そのため、必要に応じて下顎角形成術だけでなく、下顎体部のcontouringやオトガイ形成術頬骨縮小を組み合わせて検討します。

輪郭形成では一部分だけを見るのではなく、顔全体の骨格バランスを評価することが重要です。


CTで骨格と下歯槽神経の位置を確認します

エラ削りでは、美容的なデザインだけで骨切りラインを決定することはできません。

下顎骨の内部には、下唇やオトガイ周囲の知覚に関係する下歯槽神経(inferior alveolar nerve)が走行しています。

この神経が通る下顎管の位置には個人差があります。

そのため、術前CTなどを用いて、

  • 下顎角・下顎体部の形態
  • 左右差
  • 骨の厚み
  • 下顎管の走行
  • オトガイ孔の位置
  • 希望する骨切りラインとの位置関係

などを評価します。

「美容的にどこを切りたいか」と「解剖学的にどこまで安全に切除できるか」の両方を考えて骨切りラインを決定することが重要です。


エラ削りの手術方法

一般的には口腔内から下顎骨へアプローチするため、顔の表面に大きな切開創を作らずに手術を行うことが可能です。骨切線や必要に応じて、皮膚側を切開するケースもあります。

術前に計画した骨切りラインを確認しながら下顎角へアプローチし、骨切りを行います。

当院では症例に応じて、骨切り・骨削りに超音波骨切削機器(ピエゾサージェリー)などを使用します。

突出した下顎角を切除した後は、切除断端や下顎体部との移行部を確認し、必要に応じて骨表面を整えます。

ここでも重要なのは、単純に骨を切り取ることではなく、最終的な下顎下縁のラインを確認しながら仕上げることです。


エラ削りのリスク・合併症

下顎角形成術は、下顎骨を直接切除する手術です。

そのため、腫れや内出血だけではなく、骨切り手術特有のリスクについても理解したうえで手術を検討する必要があります。

主なリスク・合併症として、

  • 腫れ
  • 内出血
  • 疼痛
  • 血腫
  • 感染
  • 左右差
  • 知覚鈍麻・しびれ
  • 下歯槽神経障害
  • 過矯正・低矯正
  • 骨切り部の段差
  • 軟部組織のたるみ

などの可能性があります。

特に下歯槽神経の位置と骨切りラインとの関係は重要であり、術前画像による評価が必要です。

また、顔の形は骨だけで決まるわけではありません。

骨を切除した後に、その上を覆う咬筋や皮膚・皮下組織(脂肪・筋肉)がどのように収縮するかも術後の輪郭に影響します。


自然なエラ削りのために大切なこと

エラ削りは、「エラの骨をできるだけ大きく切り取る手術」ではありません。

大切なのは、

突出している下顎角部を、適切な骨切りラインで正確に切除する。

ことです。

そして、下顎角だけではなく、下顎体部からオトガイまで続くフェイスライン全体を一つの輪郭として設計することが重要です。

当院では、診察やCT画像などから骨格、左右差、下顎管の走行、軟部組織の状態を評価し、一人ひとりに適した骨切りラインを検討しています。


福岡でエラ削り・下顎角形成術をご検討の方へ

パールスキンクリニック天神では、エラ削り(下顎角形成術)をはじめ、オトガイ形成術、頬骨形成術などの顔面輪郭形成を行っています。

エラ張りの原因は患者様によって異なるため、すべての方に同じ骨切りライン、同じ切除量が適しているわけではありません。

「どの骨を、どのラインで切除することがその方の輪郭に適しているか」。

骨格と軟部組織の両方を評価し、下顎角からオトガイまでのバランスを考えながら手術計画を立てることが、自然な輪郭形成には重要だと考えています。

エラの張りや下顔面の輪郭でお悩みの方は、診察時にご相談ください。

🏥 パールスキンクリニック天神
美容外科・美容皮膚科・形成外科
院長 山道 光作

🏅 日本美容外科学会(JSAPS)認定 美容外科専門医
🏅 日本形成外科学会認定 形成外科専門医(指導医)
🎖️ 米国形成外科学会(ASPS)国際会員
🎖️ 医学博士

元 福岡山王病院 形成外科 医長
元 福岡大学医学部 臨床准教授

👨‍⚕️ パールスキンクリニック天神について

当院では、形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)の院長が、カウンセリングから施術・アフターケアまで一貫して担当いたします。

解剖学的知見に基づき、お一人おひとりのお顔の構造や状態、バランスに合わせた最適な治療方針をご提案いたします。形成外科・口腔外科・矯正歯科による輪郭専門チームが対応いたします。

まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。

【執刀医・解説医師】
パールスキンクリニック天神 院長 山道 光作 M.D., Ph.D

【山道医師の主な学術業績】 

🏆 スイスCrisalix社公式 Publications に本研究が収載され、3Dシミュレーション技術の臨床応用・発展への貢献が認められ『Crisalix 3D Expert Certificate(クリスタルトロフィー)』を授与されました。

📘 専門書『外眼部アトラス』(総合医学社)にて「眼瞼下垂/偽性眼瞼下垂(眼瞼皮膚弛緩症)」執筆

🎓 眼瞼下垂・眉下切開に関する臨床研究にて医学博士号を取得

⚠️ 【注意事項・リスク】 

※自由診療(保険適用外)。医師の診察により適応を判断します。 経過には個人差があります。

🏥 【クリニック情報・ご予約】

パールスキンクリニック天神 

📍 住所:福岡県福岡市中央区天神3-5-13 山道歯科医院ビル3F 

📞 電話:092-401-0082 

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オトガイ形成(顎形成術)とは?|適応・Eライン・顎が小さい/長い場合の治療を形成外科専門医が解説

監修:パールスキンクリニック天神 院長 山道光作 医師(KOSAKU YAMAMICHI, MD, PhD)
(日本形成外科学会認定形成外科専門医(指導医)/日本美容外科学会(JSAPS)認定美容外科専門医/医学博士)

「顎が小さい」「横顔のバランスが気になる」「口元が出て見える」「顔をもう少しすっきり見せたい」といったお悩みでは、鼻や口元だけでなく、オトガイ(あご先)の位置や形態が関係していることがあります。

オトガイは顔の最下部に位置し、正面から見た顔の長さや輪郭だけでなく、横顔のプロファイル、口唇との位置関係、フェイスラインなど、顔全体のバランスに影響する重要な解剖学的構造です。

オトガイ形成術(genioplasty)は、このオトガイ部の骨を骨切りし、前後・上下・左右などへ移動させることで、顔全体との調和を考えながら顎先の位置や形態を調整する手術です。

一般には「顎を前に出す手術」と認識されることが多いのですが、実際のオトガイ形成はそれだけではありません。

顎を前方へ移動する、短くする、長くする、後方へ移動する、左右差を調整する、幅を調整するなど、骨格に応じてさまざまなデザインが可能です。

そのため重要なのは、「何mm動かすか」だけではありません。

顔全体の骨格、咬合、下顎骨角部(エラ)を含めた下顎形態、軟部組織、下顎下縁との連続性まで含めて立体的に評価することが重要になります。

asymmetry chin before and after

オトガイ形成術(genioplasty)とは?

オトガイ形成術は、下顎骨の歯列より下方にあるオトガイ部を骨切りし、骨片を計画した位置へ移動させて固定する手術です。

代表的な術式がsliding genioplasty(スライディング・ジェニオプラスティ)です。

骨切りしたオトガイ骨片そのものを移動させるため、人工物を使用して顎先を形成する方法とは手術の考え方が異なります。

移動方向によって、主に以下のような調整が可能です。

顎の状態オトガイ形成で行う主な調整
顎が後退している前方移動(advancement)
顎が前に出ている後方移動(setback)
顎が長い垂直的短縮(vertical reduction)
顎が短い垂直的延長(vertical lengthening)
顎が左右にずれている左右方向への移動
顎先が広い幅・形態の調整
後退+長さなど複合的な問題前後・上下方向を組み合わせて調整
close up of surgery woman asymmetry chin before and after on the blue background

つまりオトガイ形成は、単純な「顎を出す手術」ではなく、下顔面の三次元的な骨格バランスを調整する手術と考えた方が正確です。


オトガイ形成が適しているのはどのような人?

1.顎が小さい・後退している

横顔を見たときに顎先が後方に位置している状態です。

医学的にはmicrogenia(小オトガイ症)やretrogenia(オトガイ後退)などと表現されます。

オトガイが後退すると、実際には上顎や口唇が著しく突出していなくても、相対的に口元が前に出て見えることがあります。

このような場合、鼻や口唇だけを見るのではなく、オトガイを含めて顔全体のプロファイルを評価することが重要です。

2.顎が長い

オトガイの垂直的な高さが大きい場合には、顔の下1/3が長く見えることがあります。

この場合、単純に顎先を削るだけではなく、骨切りによってオトガイの高さを短縮するreduction genioplasty / vertical reduction genioplastyが選択肢になります。

ただし、「顔が長い=オトガイが長い」とは限りません。

上顎の垂直的過成長、下顎骨全体の形態、咬合、下顔面軟部組織などによっても顔は長く見えます。

そのため、原因がオトガイ単独にあるのか、上下顎を含めた骨格にあるのかを区別する必要があります。上下顎の長いケースでは、2 jaw surgery(両顎手術)の適応になることもあります。

3.顎が短い

顎先の垂直的な高さが不足している場合には、顔の下1/3が短く見えることがあります。

必要に応じてオトガイ骨片を下方へ移動させ、垂直方向の長さを調整します。

ただし、垂直方向の移動では軟部組織の反応も考慮する必要があります。

骨を何mm動かしたら皮膚表面も同じだけ動く、という単純な関係ではありません。

4.顎先の左右差・顔面非対称

オトガイが顔面正中から左右に偏位している場合には、左右方向への骨片移動によって調整できることがあります。

ただし、顔面非対称ではオトガイだけが偏位しているとは限りません。

下顎骨全体の偏位、下顎角の左右差、咬合平面の傾斜、上顎の左右差などが関係していることもあります。

そのため、必要に応じて写真だけでなくCTなどを用いて、オトガイ単独の問題なのか、下顎骨あるいは上下顎全体の問題なのかを評価します。


Eラインだけでオトガイ形成の適応を決めるわけではありません

美容医療では横顔を評価する指標として、いわゆるE-line(esthetic line)がよく知られています。

Eラインは鼻尖とオトガイを結んだ線と口唇との位置関係を評価する方法で、横顔を考える際の一つの参考になります。

しかし、オトガイ形成のデザインをEラインだけで決定することは適切ではありません。

なぜなら顔貌には、鼻の高さ・長さ、上顎と下顎の位置、歯槽骨の突出、口唇の厚さ、オトガイの高さ、オトガイ軟部組織の厚さ、下顎下縁の形態など、多くの要素が関係するからです。

したがって、Eラインはあくまで評価項目の一つとして考え、顔全体のプロポーションの中でオトガイの位置を決定することが重要です。


オトガイ形成では「骨」と「軟部組織」の両方を考える

ここはオトガイ形成を理解するうえで非常に重要なポイントです。

私たちが実際に外から見ている「顎の形」は骨そのものではありません。

下顎骨の上には、骨膜、筋肉、皮下組織、脂肪、皮膚などの軟部組織が存在します。

したがって、

骨を5mm動かしたから、見た目も必ず5mm変化する

とは限りません。

オトガイ前方移動後の軟部組織反応については以前からセファロ分析が行われており、硬組織の移動量に対して軟部組織が一定割合で追従することが報告されています。

一方、その比率には研究間・患者間でばらつきがあり、特に垂直方向では予測性が低くなります。

つまり手術計画では、骨の移動量だけではなく、

「その骨移動に対して、軟部組織がどのように反応するか」

まで考える必要があります。


オトガイ形成と顎プロテーゼの違い

顎を前方へ出す方法には、大きく分けて、

① 骨を移動するオトガイ形成術
② シリコンなどのインプラントを挿入する方法

があります。

両者は同じ「顎を出す治療」でも、原理が異なります。

顎プロテーゼは骨を切らずにボリュームを追加できる一方、基本的には人工物によって前方へのprojectionを増加させる治療です。

これに対して骨切りによるオトガイ形成では、自分自身の下顎骨を移動させるため、前後方向だけでなく上下・左右方向を含めた三次元的な位置調整が可能です。

したがって、「どちらが絶対的に優れているか」ではなく、どの方向に、どの程度、どのような形態変化が必要なのかによって治療法を選択することが重要です。

また、顎プロテーゼは人工物であるため、感染のリスク、ずれるリスクなどがあるため、当院ではオトガイ形成術を第一選択としてご提案しています。


ヒアルロン酸とオトガイ形成はどう違う?

軽度のオトガイ後退であれば、ヒアルロン酸注入によって顎先のprojectionを補う方法もあります。

注入治療は骨切りを必要とせず、ダウンタイムが比較的短いという利点があります。

一方で、ヒアルロン酸はあくまで一時的な治療であり、1〜2年で吸収されてしまいます。さらに感染や血行障害などのリスクもゼロではありません。

軟部組織にvolumeを追加する治療であり、骨格そのものの位置を変えるわけではありません。

「下顎骨そのものの位置・高さ・左右差を修正したい」という場合では、オトガイ形成術(骨切り術)の適応となります。


オトガイ形成で重要なのは「顎先だけ」を見ないこと

オトガイ形成を行う際に重要なのが、下顎骨全体との連続性です。

オトガイ骨片を移動すると、移動量や方向によっては、骨片とその後方にある下顎体との間に段差(step)が生じます。

そのためオトガイ形成では、

「顎先が理想的な位置に来たか」

だけでは十分ではありません。

正面、斜位、側面から見たときに、オトガイから下顎体、さらに下顎角へ続く輪郭がどのようにつながるのかを評価する必要があります。


自然な仕上がりを重視した輪郭形成

輪郭形成では、単に骨を多く削るだけでは良い結果は得られません。
骨格だけでなく、その上に存在する筋肉・骨膜・皮下組織などの軟部組織も顔貌を構成しています。

したがって、骨格と軟部組織の双方を考慮し、適切な手術計画をたてる必要があります。


オトガイ形成でCT・セファロ分析が重要な理由

オトガイ形成では、正面・側面写真だけでは評価できない情報があります。

特に重要なのが、

  • オトガイの前後的位置
  • オトガイの垂直的高さ
  • 左右差
  • 下顎骨の幅
  • 下顎下縁の形態
  • 歯根との位置関係
  • mental foramen(オトガイ孔)の位置
  • 下顎管との位置関係
  • 上下顎骨の位置
  • 歯列・咬合
  • 口唇の状態

などです。

オトガイ神経は下顎骨内を走行する下歯槽神経から分岐し、オトガイ孔から出て下口唇・オトガイ周囲の知覚に関与します。

したがって、骨切り線を設定する際には、歯根やオトガイ孔などの重要な解剖学的構造との位置関係を確認する必要があります。

特に左右差を伴う症例や複雑な骨格形態では、三次元的なCT評価が有用です。


オトガイ形成だけでは治療できない場合もあります

ここも非常に重要です。

顎が小さく見える患者さんのすべてが、オトガイ形成の適応になるわけではありません。

例えば、下顎骨全体が後退しているmandibular retrognathiaでは、オトガイだけを前方へ移動しても、根本的な骨格・咬合の問題は改善しません。

反対咬合、上顎前突、下顎後退、顔面非対称など、上下顎骨と咬合に問題がある場合には、Le Fort I型骨切り術や下顎枝矢状分割術(SSRO)などの両顎手術(2 jaw surgery )・顎矯正手術(orthognathic surgery)を検討することがあります。

つまり、

オトガイ形成は「顎先」の位置を変える手術であり、「下顎骨全体」の位置を変える手術ではありません。

この適応判断は非常に重要です。


オトガイ形成の傷跡はどこにできますか?

一般的なオトガイ形成では、口腔内からアプローチします。

そのため、通常は顔の皮膚表面に大きな切開創を作る必要はありません。

口腔前庭部を切開して下顎骨へ到達し、計画した位置で骨切りを行います。

骨片を予定した位置へ移動した後、プレートやスクリューなどを用いて固定します。


オトガイ形成の主なリスク・合併症

オトガイ形成は確立された術式ですが、外科手術である以上、合併症の可能性があります。

代表的なものとして、

腫脹、疼痛、出血・血腫、感染、左右差、骨片の偏位、骨癒合不全、輪郭の不整、歯根損傷、知覚異常、オトガイ神経障害、プレート・スクリューに関連する問題、軟部組織の下垂

などが挙げられます。一般的には、感染や血腫、感染などは3~5%未満の比較的稀な合併症となります。

特に一時的な下口唇・オトガイ周囲の知覚変化は、人によっては半年〜1年ほど残ることがあり、内服薬での治療などで対処していきます。


Chin ptosis(顎先の軟部組織下垂)について

オトガイ形成では骨だけではなく、mentalis muscle(オトガイ筋)を含む軟部組織の扱いも重要です。

オトガイ部の軟部組織支持が不十分になると、骨格上の顎先に対して軟部組織が下垂する、いわゆるchin ptosisやwitch’s chin deformity(魔女顎)の原因となることがあります。

そのため、骨を理想的な位置へ移動させるだけでなく、軟部組織をどのように温存し、適切に再固定するかも手術結果を左右します。

オトガイ形成を「骨だけの手術」と考えないことが重要です。


オトガイ形成では何mm動かすのが正解ですか?

これは診察でよく聞かれる質問ですが、すべての患者さんに共通する「正解のmm数」はありません。

例えば同じ5mmの前方移動であっても、

鼻が高い人、鼻が低い人、口唇突出がある人、オトガイ軟部組織が厚い人、下顔面が長い人

では、術後の見え方が異なります。

さらに、前方移動量と軟部組織の変化量も完全な1:1ではありません。

したがって、単純に「○mm出せば美しい顎になる」と考えるのではなく、患者さんそれぞれの骨格と軟部組織に合わせて移動方向と移動量を設定することが重要です。


顎が小さい場合、オトガイだけを前に出せばよいとは限りません

オトガイ形成を検討する際には、「顎が小さい」という見た目だけから術式を決定しないことが重要です。

例えば、後退していて縦にも短い顎と、

後退しているが縦には長い顎では、同じ前方移動だけを行っても結果は異なります。

前者では前方+下方への調整が必要になる可能性がありますし、後者では前方移動と垂直的短縮を組み合わせた方が顔貌のバランスを整えやすいことがあります。

つまりオトガイ形成では、

「前に出すかどうか」ではなく、「三次元的にどこへ移動させるか」

を考えることが重要です。


オトガイ形成とVライン形成の違い

オトガイ形成とVライン形成は混同されることがありますが、同じ手術ではありません。

オトガイ形成は主として顎先の位置・高さ・幅・左右差を調整する手術です。

一方、いわゆるVライン形成では、オトガイだけでなく下顎体や下顎角を含めた下顔面全体の輪郭を調整することがあります。

重要なのは、すべての患者さんに広範囲な下顎骨切除が必要なわけではないという点です。

オトガイ形成単独で十分な場合もあれば、オトガイ周囲の限定的なcontouringを加えた方が自然な場合、さらに下顎角まで含めた輪郭形成が適している場合もあります。

必要な手術範囲は、患者さんの骨格によって異なります。

適応は医師が診察の上で判断し、治療プランをご提案させていただきます。


3Dシミュレーションを用いた術前イメージの共有

オトガイ形成では数mmの骨移動でも、横顔や下顔面の印象が変化します。

そのため、必要に応じてCT、レントゲン、顔貌写真、3Dシミュレーションなどを組み合わせて術前評価を行います。

3Dシミュレーションの重要な役割は、患者さんが希望する形態と、医師が医学的に実現可能と判断する形態を可視化し、術前に両者のイメージを共有することです。

「術後が完全にシミュレーション通りになる」と保証することではありません。

特にオトガイでは、前後方向だけでなく、垂直方向、正面から見た幅、鼻・口唇とのバランスを同時に確認することが重要です。


まとめ|オトガイ形成は「顎先だけを見る手術」ではありません

オトガイ形成術は、顎先の骨を移動させることで、顔の下1/3や横顔のバランスを調整する手術です。

前方移動だけでなく、短縮、延長、後方移動、左右差の調整など、骨格に応じた三次元的な治療が可能です。

一方で、美しいオトガイを形成するためには、顎先だけを見るのでは十分ではありません。

鼻・口唇・上下顎骨・咬合・下顎体・下顎角・軟部組織まで含め、顔全体との調和を評価することが重要です。

また、輪郭形成では「骨を多く削ること」が目的ではありません。

必要な部位を必要な量だけ調整し、下顎骨の自然な連続性と軟部組織の支持を可能な限り保ちながら、目的とする輪郭を形成することが重要です。

顎が小さい、長い、左右差がある、横顔のバランスが気になるといった場合には、まず原因がオトガイ単独にあるのか、それとも下顎骨・上下顎骨を含む骨格全体にあるのかを診断したうえで、オトガイ形成だけでよいのか、それとも両顎手術が必要なのか、適切な治療法を検討する必要があります。


参考文献

  1. Shaughnessy S, et al. Long-term skeletal and soft-tissue responses after advancement genioplasty. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2006.
  2. San Miguel Moragas J, et al. A systematic review on soft-to-hard tissue ratios in orthognathic surgery. Part II: Chin procedures. J Craniomaxillofac Surg. 2015.
  3. Kauke-Navarro M, et al. Implant-Based Chin Augmentation Vs Osseous Genioplasty: A Systematic Review of Indications and Outcomes. Aesthet Surg J Open Forum. 2025.

🏥 パールスキンクリニック天神
美容外科・美容皮膚科・形成外科
院長 山道 光作

🏅 日本美容外科学会(JSAPS)認定 美容外科専門医
🏅 日本形成外科学会認定 形成外科専門医(指導医)
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元 福岡山王病院 形成外科 医長
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ガミースマイルの治療は、なぜ美容形成外科で受けるべきなのか

―「歯ぐきを見えなくする」だけではなく、原因を診断することが重要です―

笑ったときに歯ぐきが大きく見える「ガミースマイル」。

「ボトックスだけで治ります」
「歯の治療だけで治ります」

そのような説明を見かけることもありますが、実際にはガミースマイルには複数の原因があり、原因によって適切な治療法は異なります。

ガミースマイルの原因は一つではありません

代表的な原因には、

  • 上唇を持ち上げる筋肉(上唇挙筋群)の過剰な働き
  • 上唇が短い
  • 上顎骨が前方・下方へ発達している(Vertical Maxillary Excess:VME)
  • 歯肉や歯の形態的な問題

などがあります。

つまり、「歯ぐきが見える」という同じ症状でも、原因は患者さんごとに異なります。


骨格が原因の場合、軟部組織だけを治療しても限界があります

例えば、

上顎骨が過度に発達しているVMEでは、筋肉や上唇だけを治療しても根本的な改善は難しいことがあります。

このような症例では、

上顎骨の位置を修正する両顎手術(Le Fort I型骨切り術など)

が根本治療となる場合があります。

もちろん、すべての患者さんが両顎手術の適応ではありません。

しかし、その可能性を最初に診断できることは非常に重要です。


美容形成外科では「手術をする」だけではなく、「適応を診断する」ことが重要な役割です

形成外科・美容外科では、

  • 顔面骨格
  • 軟部組織
  • 表情筋
  • 唇の形態
  • 瘢痕や将来の変化

まで含めて評価します。

その結果、

「ガミースマイル手術が適している」のか、

「ボトックスが適している」のか、

「矯正治療を優先すべき」なのか、

あるいは

「両顎手術(顎矯正手術)を検討すべき」

のかを判断します。


当院では、美容形成外科医が、必要に応じて口腔外科・矯正歯科と連携してガミースマイルを治療しています

当院では形成外科専門医が診察を行い、

必要に応じて

  • 口腔外科
  • 矯正歯科

とも連携しながら治療方針をご提案しています。

美容外科の役割は、

無理に手術を行うことではなく、その患者さんにとって最も適切な治療法を選択することだと考えています。


まとめ

ガミースマイルの原因・程度は、患者様によって、さまざまです。

原因によっては軟部組織の手術だけで十分改善することもあれば、骨格の評価や両顎手術(顎矯正手術)まで視野に入れるべきケースもあります。

そのため、治療法ありきではなく、トータルで総合的な治療を行っているクリニックで、正確に診断・治療することが大切です。

形成外科・美容外科では、顔全体のバランスや骨格・軟部組織を総合的に評価したうえで、一人ひとりに適した治療をご提案しています。


🏥 パールスキンクリニック天神
美容外科・美容皮膚科・形成外科
院長 山道 光作

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パールスキンクリニック天神 院長 山道 光作 M.D., Ph.D

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🌏 オックスフォード大学出版局発刊の国際美容外科誌『Aesthetic Surgery Journal Open Forum』に、鼻整形に関する研究論文が掲載されました。

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鼻中隔延長術とは?|適応・デメリット・後悔しないためのポイントを形成外科専門医が解説

監修:パールスキンクリニック天神 院長 山道光作 医師(KOSAKU YAMAMICHI, MD, PhD)
(日本形成外科学会認定形成外科専門医(指導医)/日本美容外科学会(JSAPS)認定美容外科専門医/医学博士)

鼻先の印象を変えたい方へ

「もう少し鼻先を高くしたい」
「鼻先を少し下向きにして大人っぽい印象にしたい」
「アップノーズを改善したい」
「横顔のバランスを整えたい」

このようなお悩みに対して行われる代表的な手術が鼻中隔延長術です。

一方で、インターネットやSNSでは、

  • 鼻先が硬くなる
  • 将来曲がることがある
  • 不自然になる
  • 修正手術が必要になる

といった情報も多く、不安を感じている方も少なくありません。

鼻中隔延長術は、鼻整形の中でも高度な手術テクニックと経験が求められる術式です。しかし、適応を正しく判断し、適切な支持構造を作ることで、自然で安定した鼻先を目指すことができます。

この記事では、形成外科専門医・美容外科専門医の立場から、鼻中隔延長の適応やメリット・デメリット、修正手術について詳しく解説します。


鼻中隔延長術とは?

鼻中隔延長とは、鼻の中心にある鼻中隔軟骨へ自家軟骨を移植し、鼻先を支える土台(支持構造)を延長する手術です。

鼻整形というと、「鼻先へ軟骨を乗せるだけ」と思われる方もいらっしゃいますが、鼻中隔延長はそれとは異なります。

鼻先だけを前へ押し出そうとしても、支えとなる土台が短ければ十分な変化は得られず、時間の経過とともに後戻りすることもあります。

家を建てる際に屋根だけを前へ伸ばしても柱がなければ支えられないように、鼻も土台となる支持構造が重要です。

鼻中隔延長では、この支柱を強化・延長することで、

  • 鼻先を前へ出す
  • 鼻先を下向きにする
  • 鼻柱を下げる
  • 鼻先を安定させる
  • 左右差を改善する

といった鼻の根本的な形態変化をデザインすることが可能になります。


鼻中隔延長術が適している方

次のような方は鼻中隔延長術が適応となることがあります。

  • 低い鼻を劇的に高くしたい
  • 鼻先をもう少し前へ出したい
  • シャープな鼻先にしたい
  • アップノーズ(短鼻)を改善したい
  • 鼻柱を下げたい
  • 鼻翼とのバランスを整えたい
  • 横顔(Eライン)を改善したい
  • 他院鼻整形の修正を希望している
  • 唇裂鼻や外傷後変形など複雑な鼻変形がある

特に修正手術では、鼻先を支える構造自体が弱くなっていることが多く、鼻中隔延長が必要になるケースがあります。


鼻中隔延長が必要ではないケースもあります

鼻中隔延長は万能な手術ではありません。

例えば、

  • 少しだけ鼻先を細くしたい
  • 鼻先を1〜2mm整えたい
  • 鼻先の高さは十分ある
  • 鼻尖形成だけで改善できる

このような場合には、鼻尖形成や軟骨移植のみで十分改善できることもあります。

当院では、「鼻中隔延長ありき」で手術を考えるのではなく、患者さんのお顔全体のバランスやご希望を踏まえ、本当に必要な手術のみをご提案しています。

侵襲が大きい手術を必要以上におすすめすることはありません。


使用する軟骨について

鼻中隔延長では、自分自身の軟骨(自家軟骨)を使用します。

耳介軟骨

耳のくぼみ(耳介)から採取します。

メリット

  • 傷跡が目立ちにくい
  • 自然な弾力がある
  • 身体への負担が比較的少ない
  • 軽度から中等度の延長に適している

デメリット

  • 採取できる量に限りがある
  • 強い支持力が必要な場合には不足することがある

肋軟骨

胸部から採取します。

メリット

  • 十分な量を採取できる
  • 強い支持力が得られる
  • 大きな変化が必要な症例
  • 修正手術
  • 唇裂鼻
  • 高度な変形

などにも対応しやすくなります。

デメリット

  • 胸部に傷跡(2cm程度)が残る(傷跡は最小限に縫合することで、できるだけ目立たないように対応しています)
  • ダウンタイムが少し長めになる(痛みなど。これも和らげるための対応をしています。)
  • 稀に軟骨が反る(Warping)ことがある

患者さんの鼻の状態や支持力を考慮し、適切かつ必要な軟骨を選択しています。


鼻中隔延長術で改善できること

鼻中隔延長では単に鼻を高くするだけではありません。

改善できるポイントとして

  • 鼻先を前へ出す
  • 鼻先を下向きにする
  • 鼻柱を下げる
  • 鼻先を細く見せる
  • 鼻孔の左右差改善
  • 鼻翼とのバランス改善
  • 横顔のEライン改善

などがあります。

患者さん一人ひとりで必要な変化は異なるため、顔全体との調和を考慮したデザインが重要になります。


鼻中隔延長と鼻尖形成の違い

混同されやすい手術ですが、目的は異なります。

鼻尖形成鼻中隔延長
鼻先を細く整える鼻先の位置を変える
軽度変化に向く大きな変化が可能
支持力は限定的支持構造を再建できる
ダウンタイムは比較的短いやや長い

鼻尖形成だけで十分改善できる場合も多く、すべての患者さんに鼻中隔延長が必要というわけではありません。


鼻整形で重要なのは「顔全体とのバランス」

鼻だけを高くしても、美しい鼻になるとは限りません。

重要なのは

  • 額とのつながり
  • 鼻額角
  • 鼻唇角
  • 鼻柱
  • 人中
  • 口元
  • オトガイ(顎)
  • Eライン

など、お顔全体との調和です。

そのため当院では、鼻だけではなく横顔や正面からのバランスも評価しながらデザインを行っています。


鼻中隔延長のメリット

  • 鼻先の位置を自由に調整しやすい
  • 長期的な安定性が期待できる
  • 鼻柱を下げられる
  • シャープな鼻先を形成しやすい
  • 修正手術にも応用できる

主なリスク・副作用

鼻中隔延長術における主なリスクです。

腫れ、内出血、血腫、感染、創離開、鼻閉感、違和感、鼻先の硬さ、軟骨の偏位、軟骨の反り(Warping)、後戻り、傷跡、修正手術が必要となる可能性

などがあります。

必要以上に鼻先を長く延長するデザインは、不自然に尖った印象や鼻先の硬さにつながる可能性があると考えられています。そのため当院では、流行だけではなく、将来的に安定し、自然に洗練されるデザインを重視しています。


他院修正にも対応しています

鼻中隔延長後に修正を希望される理由として

  • 鼻先が曲がった
  • 長くなり過ぎた、尖りすぎた
  • 鼻先が硬い
  • 左右差が気になる
  • 鼻先が下がってきた
  • 他院手術に満足できなかった

などがあります。

修正手術では、瘢痕や残存軟骨の状態を十分評価したうえで、必要に応じて耳介軟骨や肋軟骨を用いて支持構造を再建します。

初回手術以上に難易度が高くなることも少なくありません。


当院の鼻中隔延長の特徴

当院では、形成外科専門医・美容外科専門医として、単に鼻先を延長するだけではなく、お顔全体との調和を重視した鼻整形を行っています。

また、

  • 鼻中隔延長
  • 鼻尖形成
  • 鼻骨骨切り術
  • ハンプ削り
  • 耳介軟骨移植
  • 鼻翼縮小
  • 鼻翼挙上
  • 鼻柱下降
  • 鼻尖挙上
  • 他院修正手術

まで幅、バランスのとれた鼻を目指すためのトータルデザインに対応しています。

さらに、必要に応じて3Dシミュレーション(Crisalix)を活用し、患者さんと完成イメージを共有しています。

※3Dシミュレーションは術後イメージを共有するための参考であり、実際の手術結果を保証するものではありません。


よくある質問

Q. 鼻中隔延長をすると鼻先は硬くなりますか?

術後は一定期間(3〜6ヶ月)、硬さを感じることがありますが、時間の経過とともに馴染むことが多いです。ただし、手術方法や移植軟骨の種類、延長量、個人差などにより、経過・程度は異なります。

Q. 耳介軟骨と肋軟骨はどちらが良いですか?

どちらが優れているというものではなく、お一人お一人の目指す鼻の形によって、必要な支持力や変化量、修正手術の有無などを総合的に判断して選択します。

Q. 鼻中隔延長をすれば理想の鼻になりますか?

鼻中隔延長は鼻先の位置や向きを調整する有効な手術ですが、それだけで理想の鼻になるとは限りません。鼻尖形成術や隆鼻術、鼻翼縮小術などとの組み合わせ(併用)で、理想とする形態へ近づけることが可能となります。また、皮膚の伸び・厚さ・骨格、軟部組織の状態には個人差があり、実現できる変化には限界もあります。当院では、お顔全体が洗練される鼻の形と同時に、長期的な安定性まで重視して、無理のない適切なデザインをご提案しています。


※自由診療(保険適用外)。医師の診察により適応を判断します。 経過には個人差があります。

福岡で鼻整形・鼻修正を検討している方へ

パールスキンクリニック天神は、国内外の鼻の他院修正を高いレベルで専門的に行っている数少ないクリニックの一つです。また、学術的な論文発表も行なっており、世界最高峰の美容外科医学誌から認められ掲載されています。

当院では福岡・九州近県のみならず、大阪・東京・沖縄など遠方からもご相談をいただいております。オンラインカウンセリングも可能ですので、カウンセリングをご希望の方は、LINE、WEB、お電話でご相談ください。

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鼻整形における3Dシミュレーションと患者満足度の英語論文:2025年 世界最高峰の美容外科医学誌ASJ Open Forum(オックスフォード大学が発刊)に掲載されました。

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