インタビューのご紹介「美容外科を科学する。形成外科専門医・山道光作の流儀」

形成外科専門医が語る美容外科の本質、学術的アプローチ、高難度手術へのこだわり

パールスキンクリニック天神・山道光作院長が語る、患者に寄り添う医療とは

先日受けたインタビューの内容をご紹介したいと思います。私の形成外科専門医・美容外科医としての流儀などを答えております。参考までにご覧いただけましたら幸いです。

福岡のトレンド発信地・天神の一角にある「パールスキンクリニック天神」。落ち着きのある空間の中で、日々多くの患者様に向き合っているのが、院長の山道光作先生です。山道先生は、高い専門性が求められる形成外科領域で長年実績を積み重ね、2020年に同クリニックを開院されました。本インタビューでは、山道先生が医師を志した原点から、コロナ禍での開院の経緯、クリニック運営における人材への想い、そして高度な手術に込めた情熱までお話を伺いました。山道院長の医療への想いとこだわりをお伝えします。

医師としての原点と天神での開院ストーリー

先生が医師を志した最初のきっかけからお聞かせいただけますでしょうか。

私の実家は福岡の天神で130年ほどの歴史があり、曽祖父の代から続く歯科医院の家系です。両親も祖父母もみんな歯科医師でしたので、物心ついたときから医療という存在が身近にありました。家業を意識する中で、自分も「医師」や「歯科医師」になる道が、自然なものとして自分の中に出来上がっていました。

美容医療、その中でも特に「美容外科」に興味を持たれたのはいつ頃ですか?

医学部の学生時代から、すでに美容医療、とりわけ「美容外科」には興味を持っていました。美容外科というのは、単なる医学的な治療にとどまらず、お顔の美的なバランスを整えたり、形態を変えたりといった、芸術的要素も関わる分野です。その専門性の高さに惹かれ、将来はこの道に進みたいと考えていました。

— 2020年4月に開院されましたが、ちょうどコロナ禍と重なる時期でしたよね。開院の経緯を教えてください。

開院後まもなくコロナ禍による緊急事態宣言が発令され、患者様の来院が制限される状況になりました。確か5月から6月にかけての時期は厳しかったと記憶しています。その後は、患者様や関係者の皆様のご支援のおかげで安定と上昇を続けています。

プロフェッショナルが集うチームと人材育成のこだわり

多くのクリニックが人材採用に苦戦する中、先生のところでは採用は順調ですか?

人材の採用は、やはり時期によって波もありますが、幸いにも、これまで優秀なスタッフの皆様に恵まれています。当院は高度な手術を多く行っているため、基本的には「手術室経験者」や「急性期病院(特にICUなど)の経験者」を優先して採用しています。

即戦力を中心に集められているとのことですが、未経験者や経験の浅いスタッフへのアプローチはどうされていますか?

看護師のチーフクラスがしっかりとついて、マンツーマンに近い形で懇切丁寧に美容医療の基礎から手術に至るまで、教育を行なっています。

スタッフが辞めずに長く働けるように意識していることはありますか?

医療機関の前提は「患者様の安全性を守ること」ですので、現場はどうしても張り詰めた緊張感になりがちです。その上で美容医療は、ホスピタリティや満足度も同時に求められる世界。スタッフの精神的負担を少しでも減らせるよう、私自身もコミュニケーションを取るようにしています。声をかけたり、リラックスできる時間を作ったりして、全体の緊張感をうまく和らげる雰囲気を大切にしています。

患者様に寄り添うパールスキンクリニック天神の経営理念

改めて、パールスキンクリニック天神が最も大切にしている経営理念を教えてください。

私たちの理念は一貫して「患者様ファースト」です。患者様の安全性と満足度を軸に考え、それを中心にすべての治療とクリニックの経営を行っています。ビジネスとしての成長も経営者としては必要かもしれませんが、医療である以上、「クリニックの利益や拡大のために、患者様の安全性が損なわれたり、不利益が生じるようなことがあってはならない」というのが私の信念です。

その「患者様ファースト」を維持するために、どのような方針で診療されていますか?

美容外科では、カウンセリングの時間を十分とり、患者様のご希望や理想と実際の結果が乖離しないよう、実現できる形のイメージのすり合わせをしっかりと行っています。お一人おひとりの患者様にオーダーメイドの手術を行なうため、術前のデザインや治療計画にも入念に時間をかけて準備しています。実際の手術では、質の高い結果を実現できるようこだわって、丁寧な手技を心がけています。ボトックス注射、ヒアルロン注入、レーザー治療などの非外科施術においても、安全性と効果のバランスを重視しています。

最近の日本の美容医療業界の現状について、どのように感じていらっしゃいますか?

近年、日本の美容医療マーケットは、需要が急速に拡大し、美容外科においても社会からの認知や期待度も大きくなっています。その一方で、多くのクリニックが乱立し、競争の激化がみられます。その中には、十分なトレーニングや経験を積まないまま開業してしまう医師も見受けられ、患者様の安全性がはたして大切にされているのか疑問に思うケースもあります。経験不足のまま難易度の高い手術を行えば、結果として患者様の安全性が脅かされます。美容医療が発展し、患者様の選択肢が増えるのは素晴らしいことですが、医療としての本質と安全性を最も大切にすべきです。当院がそのお手本のようなクリニックとなれるよう、努力していきたいと考えています。

高度な美容外科の専門技術と、これからのビジョン

周囲のクリニックとの差別化として、具体的にどのような強みを持たれていますか?

私は、形成外科医としての修練を十分重ねてから、開業しました。そのため、二重切開法や眼瞼下垂といった目元の施術だけでなく、肋軟骨や耳介軟骨を用いた鼻整形、顔面骨切り術を伴う輪郭形成、フェイスリフトにいたるまで、難易度の高い手術を幅広く対応できることが、当院の強みです。

特に、手術を先行する「サージェリーファースト」による上下顎骨切り術(両顎手術)などは、全国的にも対応できるクリニックは限られています。

また、大学院を卒業し医学博士を取得しているため、臨床だけではなく美容医療を科学と捉え、英文論文の発表を開業後も続けています。最近では、「美容的鼻形成における3Dシミュレーションと患者満足度に関する研究」が国際的な美容外科医学誌に掲載されました(Yamamichi K, Nakanishi Y, Chen CY. Three-Dimensional Simulation Accuracy and Patient Satisfaction With Rhinoplasty. Aesthet Surg J Open Forum. 2025 Sep 9;7:ojaf110. doi: 10.1093/asjof/ojaf110. PMID: 41048375; PMCID: PMC12493035.)。これからも、エビデンスや美容外科の技術を世界へ発信できるクリニックとして邁進していきたいと思います。

これからの2〜3年、あるいはその先に向けて、クリニックをどう成長させていきたいですか?

今現在行なっている、高度で専門的な美容外科領域を、さらにレベルアップさせ、技術力・知識を向上させていきたいと思っています。また、最先端の美容医療をすすめるために、他の研究施設や技術開発者などとの連携、共同研究などにも注力していきたいと考えています。

最後に、これから開業を目指す若いドクターたちへアドバイスやメッセージをお願いします。

美容外科は、センスや経験だけでなく、解剖学的知識と根拠のある手術計画が結果を左右する領域です。私自身、形成外科専門医としてのトレーニングを積み、学術論文や学会発表、大学での後進指導を続けてきたのも、技術を客観的に検証し続けるためです。開業後にSNSで集客することはできるかもしれませんが、技術力の裏付けなき集客は、患者様の安全性が損なわれる可能性があります。美容外科を「科学」ととらえ、自分の手術を常に検証し、改善し続ける姿勢を持てるかどうか。それが、長く患者様から信頼される医師になれるかどうかの分岐点だと考えています。

Profile

院長 山道 光作

パールスキンクリニック天神 院長。ラ・サール高校、福岡大学医学部卒業。福岡大学病院形成外科に入局後、形成外科・麻酔科・救急救命センター・外科・整形外科・皮膚科など幅広い分野で臨床研修を修了。横浜・銀座の美容外科クリニックや関連病院での研鑽を経て、2014年から2020年まで福岡山王病院の形成外科医長を歴任。2017年からは福岡大学医学部の臨床准教授として後進の育成にも携わる。2020年4月、福岡市中央区天神に「パールスキンクリニック天神」を開院。形成外科専門医としての経験と技術を活かし、二重形成、眼瞼下垂、鼻整形、輪郭形成やフェイスリフトまで高難度の美容外科手術を幅広く手がけている。

会社情報

医院名  パールスキンクリニック天神

設立   2020年4月

URL   https://www.pearl-skin.jp/